高いところに行くと気圧が低くなるというのはよく知られている。例えば登山にポテトチップスを持っていくと袋がパンパンに膨らむことは有名であるし、高度計として応用されていることはよく知られている。普段の生活の中でも高さが変われば気圧も変わっているはずだが、あまり意識することはないし、感じることもあまりない。(あるとすれば高層ビルのエレベーターに乗ったときに耳がつんとする時くらいか。)
そこでせっかく気圧を計測できるようになったので普段どんな気圧変化の中で過ごしているのか、一番身近であろう階段の登り降りで確認してみた。
ある建物の3Fから1Fへ階段を降りるときに気圧を計測。
※今回計測に使った場所は、1F/2F間は踊場なし、2F/3F間は踊場ありというちょっと変わった階段。
階段を下り始めてすぐに気圧が高くなり、踊場に差し掛かったところで一瞬気圧が変わらなくなる瞬間がある。13秒後くらいに2Fに到着し、22秒後くらいに1Fについた。このグラフを見たら、いつどこにいたか一目瞭然だ。
※このグラフの見た目と高度は逆で、階段を上ってるときのグラフのように見えて、実は下っているときのグラフである。高度が高い方が気圧は低いので。
普段何の自覚もないのだけれど、階段の登り降りでも、かなりはっきりした気圧変化を体験しているのだということがこの計測結果からわかる。また気圧高度計が数m程度の精度で測れることがわかる。
(もちろんその場所の気圧が、例えば低気圧の通過などで、変化してしまうと気圧と高度の関係にズレが生じてしまうのだけれど)